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卒業生のいま(吉田源一さん)

2021年03月24日(水)

みなさん、こんにちは。
季節はすっかり春めいてきて、卒業や就職を控える学生の皆さんは
ドキドキの日々かと思います。
今日は今から12年前、さぽうと21を巣立ち社会人となった卒業生、吉田源一さんから、
現在の支援生に寄せていただいたメッセージを紹介します。
吉田さんは、以前さぽうと21の卒業生紹介ページで、インタビューに答えてくださっています。
→当時のインタビューはこちら
あれから7年経った、吉田さんのメッセージを是非ご覧ください。

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みなさん、初めまして、吉田源一と申します。

私は、高校1年から専門学校を卒業するまで、長きにわたってさぽうと21でお世話になりました。

別のページでも紹介していただいていますが、私のこれまでのキャリアと、現在についてお話させていただきます。

私が日本に来たのは、1998年、中学1年生の頃でした。
当時の学齢は中学1年でありながら、小学4年生に学年を下げてもらい、それから日本の教育を受けることになりました。
最初は、周りと馴染めず大変でしたが、サッカークラブに入った事によって、たくさん友達ができました。
学校生活は、楽しかった思い出でいっぱいです。
高校卒業後、福祉分野への関心があったことから、さぽうと21の支援を受けて
福祉の専門学校に進学しました。
その後、もともと「車が好き」という思いが強くあったこと、そして自動車整備の
専門的な学習をしたいと考えたことから、自動車の専門学校にも通いました。

その結果、「社会福祉主事」と「自動車整備士」の2つの資格を取得することが
できました。
さぽうと21のみなさまが支援してくださったおかげです。本当にありがとうございます。

近況報告としては、現在は結婚して、親の近くに居た方がいいという思いから、再び神奈川県に戻って来ました。
自動車整備士に加え、自動車教習指導員の資格を取ることができて、横浜市にある教習所で指導員として働いています。
僕が就職活動を行っていた頃はまだ、外国人に対する理解の少ない時代でした。外国籍である事を聞いただけで、「うちは外国人を取らない」というような事を言われたり、
合否の連絡すらくれない会社もありました。
悔しくて、死ぬ気で勉強して、首席で卒業したことで、推薦で就職を勝ち取る事ができました。

現在の教習所での仕事では、自分の語学力を存分に活かすことができています。
ベトナム人や中国人などの外国の受講者に対して、現地の言葉で指導できる人はなかなかいないからです。

 

昔と今では、時代が変わっています。外国語を話せるだけで、社会ではとても重宝されます。
是非皆さんも「自分にしかない特徴」を誇りに持って、就職活動等でアピールしてください。

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