錦糸町にさぽうと21の分室誕生!
「難民の皆さん、これからどんな支援があったらいいと思いますか? 当事者として希望することがあれば教えて下さい。」
さぽうと21の学習支援室に関わる方々が登壇するシンポジウムや、メディアの取材などで、よくそんな質問が投げかけられることがあります。
「さぽうとみたいな場所が、たくさんできたらいいと思います」
そんな答えを聞くこともよくあります。
嬉しくもあり、残念にも思う瞬間です。
さぽうと21の学習支援室が、多くの方にとって大切な場所になっているのであれば、大変嬉しく思うと同時に、様々な事情からなかなか「さぽうとみたいな場所」が作れずにいるからです。
もちろん、資金の問題も大きいですが、それ以上に、「さぽうとみたいな場所」を運営していってくれる「ヒト」がなかなかみつかりません。
今年4月になり、柳井正財団より資金の面でのご支援を受けられることとなり、また同時に、さぽうと21の活動に深い理解を示してくださっていたTさんが分室の運営を担ってくださることとなり、やっとやっと、念願の「さぽうとみたいな場所」第2号が誕生しました。
できるだけ学びの機会を増やしたいということで、目黒の「反対側」の錦糸町で、目黒とは別の曜日の日曜日に、学習支援の活動がスタートしました。
目黒まで電車で1時間近くかけて通ってきているJ君は、錦糸町の教室には自転車でやってくることができます。
受験勉強をがんばりたいと言っているSちゃん、C君は、土曜日は目黒、日曜日は錦糸町で、勉強に励んでいます。
部活が土曜日にあるために、目黒をお休みがちだったP君もNちゃんも、落ちついて日曜日には勉強に来ています。
そして、中学の時には、なかなか調子が出ないまま卒業を迎えてしまったD君も、ぐんと近くなった学習支援の場に休まずやってきて、とても前向きに錦糸町で勉強に向き合っています。
とにかく日本語をがんばりたいというK君も、土曜日は目黒でグループで、日曜日は錦糸町で個別で日本語を学ぶ機会を得ています。
スカイツリーに見守られながら、少しずつ少しずつ、新たな学びの場が育っています。
ボランティアも大募集中です!