新着情報

「ともだち」

2016年10月15日(土)

夏休みに実施した「集中学習支援教室」の報告書をまとめながら、参加した小中学生からのアンケートにあるコメントを読み返しました。

 

「あなたは夏休み集中学習支援教室に参加してよかったですか。」

 

・・・「とてもよかった」

 

「どうしてそう思いますか。自由に書いてください。」

 

・・・「友達ができた」

 

たった一言

たった一言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年秋に来日、中学校3年生に編入したTさん。日本語をしっかり学ぶまもなく、ましてや数学や英語など勉強する余裕もないうちに、定時制高校を受験して合格。あっという間に日本での中学校生活は終わりました。

 

すでに高校生となっていたTさんでしたが、せっかくの勉強の機会だからと「夏休み、日本語だけでも勉強に来る?」と聞いてみましたら、「はい」とちょっと嬉しそう。

 

いざ一緒に勉強を始めたら、日本語だけでなく、英語も数学も勉強したいとのこと。

ほとんど休むことなく20日間(台風でお休みがあったので、実際は19日間)、出席。

一生懸命机に向かうTさんを見ながら、「ああ、そうかあ。日本に来て、初めて「分かった」とか「できた」とか実感しながら勉強しているんだなあ」と思っていました。

そのTさんが終了時のアンケートに書いた一言が、「友達ができた」でした。

 

そして今日、D君(中学3年生)が久しぶりにさぽうと21に顔を出しました。D君も来日から1年弱。残念ながら夏休み集中学習支援教室には途中で来なくなってしまっていました。

 

さぽうと21には約2か月ぶり。

 

何だかとても優しい、落ちついた表情になっていました。

 

「最近、学校はどう?」

 

・・・「今はいいです」

 

「へえ、よかったね。何かあったの?」

 

・・・「友達、います。」

 

何だか、すごい魔法ですね。

 

「と・も・だ・ち」

 

 

 

pagetop