日本語教室ボランティアの役割
日々日本語学習支援の活動に関わる中で、「あ、そうだ」と妙に納得する言葉に出会うことがある。
4月16日、「東京日本語ボランティア・ネットワーク」の総会時に行われた講演会で、講師の黒羽千佳子さん(公益財団法人国際研修協力機構)から。
「地域日本語教室ボランティアは、ついつい外国人学習者の方だけを何とかしなきゃと見てしまいがち。でも、それだけではなく、彼らが出遭う日本の方々や職場の日本人に向けて、分かりやすい日本語で話すことや、情報や指示をすぐに流れ去る音声ではなく、「見える化」することなど、啓蒙の役割も果たせるのではないか」
4月20日、日本語教育推進議員連盟 第6回総会で、発表者のお1人田村太郎さん(特定非営利活動法人多文化共生センター大阪 代表理事)から。
「地域における日本語教室は、「日本語習得の場」としてより、「日本社会と外国人住民との接点」としての側面が強い。いわば「セーフティネットの一部」としての役割を背負う」
「外国人住民が災害発生後に「やさしい日本語」で「フロー情報」を得ても、「ストック情報がなければ、避難行動はとれない」
4月某日、日本語教室で学んでいた70代の女性から。
「うわ~、勉強って面白い」
そんな言葉に励まされながら、4月22日の学習支援室の活動もにぎやかに終了。