備えること、予防すること
さぽうと21は難民等定住する外国出身派の自立支援のために活動を続けている団体です。
文化庁「「生活者としての外国人」のための日本語教育事業」 を受託し、ここ数年間は「やさしい日本語による生活力向上のためのワークショップ」実施に力を入れています。
毎週、学習支援室で出会う学習者の方々とのお話の中で、また、スタッフ間でのケースシェアの中で、「皆さんが知っておくべきこと、考えておくべきこと」は何なのだろうと考えます。
そして、当り前と言えば当り前ですが、「備えること」「予防すること」を皆さんに現実味をもって知ってほしい、考えてほしいと思っています。
これまでに実施したワークショップの多くは、その資料と共にホームページで公開しています。こちらからどうぞ。
生活者にとって「医療」はとても大切で大きなテーマです。医療に関するワークショップを何回か実施して、多くの方々が「病院に行かざるをえないような重篤な病」ではなく、「病院に行かなくても何とか日々過ごせる程度の病」に、関心をおもちであることが見えてきました。
8月5日(土)に行われた「女性の健康」ワークショップでは、「子宮や卵巣のがん」「乳がん」がテーマでした。
講師としてお越しくださったのは、今回も助産師の上村いずみさん。
非常にデリケートな話題ですから、個別の相談も大切ですが、皆でお話を聞き、自身の経験や困りごとを話す中で、安心したり、納得したり、ちょっと心配になったりしながら、色々なことが整理されていくようです。
3年前に、今回と同じ上村さんのワークショップに参加した方がこんな風に話しておいでです。
「あの時のワークショップに参加したことがきっかけで、乳房のしこりに気をつけるようになりました。それから毎年定期検診を受けるようになりました。先生には感謝しています。」
次回9月2日(土)のワークショップテーマは「お金のトラブルを防ごう!」です。