当り前が当り前ではないということ
夏休みの終わりの日、「作文がまだ終わっていない」という中学生のIちゃん。
「でも、色々大変なことがあって、夏休み前に学校の先生が言ってた作文のタイトル、忘れました。だから、自分がみんなに伝えたいことを作文に書きます」とのこと。
こんな書き出しです。
「教室にいる時、爆弾の音を聞くということを、あなたは想像できますか。逃げるため、家族とも離れ離れになり、走り続けるということを、あなたは想像できますか。」
そして、作文は、こんな風に終わります。
「私が一番伝えたいことは、日本で当り前のことは、他の国では当り前ではないということです。今の人生や、今おかれた状況は、いつまでも続くわけではないことを、意識して生きていくべきだと思います。いい事があっても、悪い事があっても、心の準備をして受け止めることができるからです。」
作文のタイトルは「当り前が当り前ではないということ」。
先日、夏休みの集中学習支援教室を見学に来てくださった、難民をよく知るある方が、何度も繰り返していらっしゃいました。
「みんな、幸せになってほしい。 日本に来た彼ら彼女らに、本当に幸せになってほしい」
その言葉を思い出しました。