12月30日18時、年内の学習支援終了
さぽうと21も姉妹団体のAAR JAPAN(難民を助ける会)も、28日で年内業務終了、29日からしばらくの間、事務所は人気もなく平穏な日々・・・ということもなく、中学生を中心に子どもたちが勉強に通ってきています。
「冬休み特別学習支援室」です。何人かのボランティアの方々が、入れ替わり立ち代りで、学習支援の応援に来て下さっています。ありがたいことです。
私 「she の複数形はthey, he の複数形も they, じゃあ、it の複数形は?」
中学生 「its!」
私 「かささぎの渡せる橋におく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける ってどんな様子なんだろうねえ。・・・カササギって鳥はね・・・」
中学生 「えっ! カササギって鳥なんですか。魚じゃないんですか?」
私 「それ、ワカサギ・・・」
私 「ねえ、この「冬休みの宿題」のところに、理科の学習プリント3枚って書いてあるけど、2枚しかないよ・・・」
中学生 「うち、きたないんですよ・・・探してみます・・・あると思いますよ・・・大丈夫ですよ。心配しないでください。」
(えらそうに・・・)
私 「何やってるの?」
中学生 「答えを写してます。もう少しで終わります」
私 「提出しないより、提出した方がいいよね、まずはその目標を達成しないとね」
(本当にいいのだろうか・・・)
中学生 「先生、年賀状を友達に出すんですけど、○○君の名前の漢字、分かります?」
私 「分かるわけないでしょ、会ったこともないのに・・・。ひらがなで書けば?」
中学生 「一人だけひらがなで書いたら、何か忘れてたみたいで、失礼じゃないですか・・・。」
(忘れてるくせに・・・)
子ども達は、年末年始の間だけは、広い学習支援室のスペースを自分たちだけで占領し、受験生含め、けっこう楽しそうです。きっと通学校ではこんなにのびのびやっていられないのでしょうね。そして、家でもゆっくりした時間はなさそうです。携帯へのショートメール・・・。
「先生、今日は親が急に仕事で出かけるとか言って、また僕が弟たち(3歳と5歳)の子守をしなければなりません。親が帰ってきたら行きます。…涙」
「先生、親がずっと喧嘩していて、僕も家では勉強どころじゃありません・・・毎日さぽうと21に来ます・・・」
そして、色々な方々からいただいたお菓子を嬉しそうにほおばりながら、それでも互いに労りあいながら、励まし合いながら、30日18時、年内最後の学習支援室を終了しました。
1人の中学生が帰りがけに一言。
「ボランティアの先生方。私たちのためにたくさんの時間を作ってくださってありがとうございます。私もいつかここで、ボランティアとして子ども達に勉強を教えたいです。よいお年を!」
「・・・2日10時、来ていいんですよね。よろしくお願いします!」