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「受験生チャレンジ支援貸付事業」・・・申請手続きにチャレンジ!

2013年09月12日(木)

なぜか、今年、さぽうと21学習支援室には大勢の中学3年生が勉強しています。

「中3」・・・はい、受験です。

みんな、もちろん第一志望は都立高校です。

 

日本生まれの中3も途中来日の中3も、苦しんでいます・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・子供以上に親が・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・親以上にボランティアが・・・。

 

塾に行く、経済的な負担は、日々の生活に直接に響くものです。

中学2年までは、何とか塾に行かずにがんばっていても、中学3年ともなれば、そうも言っていられません。

 

自国にいれば、先生がわりなんて苦でもない勉強好き、教え上手の親御さんも多いでしょうが、

日本語で学習支援をしようとすれば、英語が多少対応可能・・・とはいえ英文和訳、和文英訳は無理。

 

数学も文章題は難しい・・・という前に、計算のプロセスが微妙に異なるので、

小学校レベルでも、口を出せないというのが現実です。

 

社会・・・理科・・・国語・・・。言わずもがな・・・無理。

改めて、日本の学校に通うって、大変なことだと感じます。

そして、塾に行くにはお金がかかります。

 

そんな親御さんに朗報。

 

東京都の事業で、塾代や受験料を無利子で貸付してくれるのです。(上限あり)

しかも、高校に合格したあかつきには、返済が免除になります。

もちろん、経済的に困窮度が高いことなど、様々な要件を満たさなければなりません。

 

外国人住民も、日本にずっととどまるつもりの永住者、定住者などは、日本人と同じように申請ができます。

ありがたいことです。

 

しかし・・・・

チャレンジ画像

 

 

 

 

 

 

 

難しすぎます、日本語が・・・。

 

いくつかの区の説明を受けに、親御さんとご一緒しましたが、

「お金を借りる」話なので、そうそう簡単にはすみません。それも当然ですが・・・。

 

説明を聞いて理解するのも、実際に申請をするのも、かなり難易度が高く、

この「受験生チャレンジ支援貸付事業」・・・その申請が、多くの外国人住民の親にとっては「チャレンジ」です。

 

 

昨日も申請手続きに同行しましたが、全てが終わった時にはハイタッチしたい気分でした。

 

そしてその一方で、申請にいらしたご夫婦の姿を目の当たりにして、ちょっとしんみりした気分にもなりました。

 

 

書きなれない漢字を、(私が大きく書いた)見本を見て一生懸命にコピーし、

役所の人の難解でクールな説明に一生懸命耳を傾け、

ちょっとした書き間違いを「すみません、すみません」と言いながら訂正し、

最初から最後まで、よくぞそこまでと思うぐらいに平身低頭の姿勢を崩さす・・・

 

そのご夫婦の様子をずっと近くで見ながら、

このお二人が、来日以来どれだけ多くの困難に直面し、乗り越えていらしたのだろうと、

何も存じ上げはしないその過去の、数え切れないご経験、言うに言えない様々な思いが伝わってくるような気がしました。

 

もうちょっとでいいから、皆さんが、必要以上に緊張することなく過ごしていける社会にしたいですね。

 

 

 

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