初めて会った娘は はや19歳・・・
先日、呼び寄せで来日したMさんと、そのお嬢さんを、ある日本語学校にご案内しました。
お嬢さんは国の大学を中退して来日したそうです。
お嬢さんの授業見学の間に、お母様とおしゃべりしていました。
そのお母様が・・・
「末っ子の娘がお腹にいることが分かったのは、夫が日本に行って2ヶ月ぐらいたってから。今回、日本で生活するために来日して、夫は初めて娘に会うことができたのです。」
「タイやシンガポールで落ち合い、つかの間の逢瀬を楽しむ親子もあるけれど、うちの父 娘はそんなこともなかったから、今回来日して、夫は本当に初めて娘を見たんです。」
子どもを抱え、夫の出発を見送り、さらに妊娠に気付き、出産・・・
19年の月日を(親御さんやご親戚の支えはあったでしょうが)一人でふんばり、 やっと来日して始まった「家族」の生活・・・。
夫を見送った時が仮に25歳だったとしても、今はもう44歳。
夫も、妻も、娘も、どんな思いでこの月日を過ごしてきたことでしょう。
そして今初めてスタートした家族の生活は、どんなに幸せなものでしょう。
・・・実は、学習支援室では珍しくはないこんな話。
まもなく始まるUNHCR難民映画祭でも上映予定の『異国に生きる‐日本の中のビルマ人』。
多くのボランティアがこの映画の主人公に、日頃学習支援室でご一緒するビルマの方々の姿を重ねています。