ボランティア紹介~田中由美子さん~
2022年05月20日(金) ボランティア
今回ご紹介するのは、田中由美子さんです。
田中さんは日本語の学習支援や子どもたちの宿題のフォローなど、教科学習の支援まで幅広く携わってくださっています。
本日は田中さんよりメッセージをいただきましたので、紹介します。
「みなさん、はじめまして。田中由美子と申します。
さぽうと21に関わらせていただいて、1年ぐらいになります。
若いころは外国に全く興味がない私でしたが、結婚を機に香港に住むことになり、
そこで日本語教師の夫の影響もあり日本語を教えることになりました。
その後イギリスへ行き、日本に戻ってきましたが、流れに身を任せるかのように、
その時その時ご縁があったところで日本語教師の仕事を続けてきました。
それはそれで楽しかったのですが、このままでいいのかなと思っていた頃、コロナが流行りだし、
結局当時勤めていた日本語学校を辞めてしまいました。
そこから次はどうしたらいいか全く何も思い浮かばない日々が続いていた頃に、テレビで難民認定を待ちながら
ガンで亡くなってしまったカメルーンの女性の事をやっていて、彼女の最後の願いのひとつは、ひらがなや漢字を勉強することだったと知りました。
彼女が亡くなった後の部屋には、ひらがなを練習した紙が残されていて、こういう人たちに日本語を教えてあげたいと思うようになりました。
そんな時に偶然さぽうと21の難民等への日本語教育を学び・考える「60時間日本語教師養成研修」を見つけ、受講することに。
それは、何も分からない私にとって全てが新鮮で興味深く、関わった全ての方々から刺激を受け、一生忘れることができない時間となりました。
現在、色々な方たちに日本語を教えたり、春休みや夏休みの学習支援教室のお手伝いをさせていただいたりしていますが、何か支援ができているのか正直分かりません。
反対にこちらが元気をもらっているぐらいです。名前も知らない、もう会うことも叶わない、私の人生を変えてくれた、あのカメルーンの女性が私のことを見たらどう思うか分かりませんが、これからも、よく分からない私が、よく分からないなりに寄り添っていけたらと思っています。」