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「外国にルーツのある私たちの『選択』」を開催しました

2022年03月04日(金) お知らせ

2/27(日)、さぽうと21の「坪井一郎 ・ 仁子 学生支援プログラム」で支援を受ける学生
11名によるオンライン報告会が開催されました。
 
例年との違いは、今年は企画から学生主体で行った点です。
自分たちと同じ境遇にある高校生などの若い世代に向け、「人生の岐路においてどのように考え、道を選んできたか」を話したいという共通の想いから、テーマを「外国にルーツのある私たちの『選択』」としました。
 
テーマを決めた後は、発表の内容や進行の仕方など、自分たちの想いを届けるために何度もディスカッションを重ねて準備を行いました。
多くの方々にご関心をお寄せいただいた結果、当日は全国各地から100名を超える方々にご参加いただくことになりました。
 

前半は、メドレー形式での個人発表です。

 

冒頭、それぞれが共通のテーマとして「人生チャート」を示し、「いじめ」や「差別」など、本人の心に深く刻まれた経験を話すとともに、いかにそれを乗り越えてきたかを前向きに話す姿が印象的でした。

 

後半は座談会形式で、「国籍の選択」や「ルーツのとらえ方」などを共通のテーマとして、ブラジルや中国、ベトナムなどの様々な国にルーツを持つ彼らから、活発な意見交換が行われました。

 

発表を行った学生からのコメントを紹介します。
「正直なところ、自分は(少なくともルーツに限って言えば)課題を乗り越えたと胸を張って言えるような成功体験が無かったので、今回のイベントには少し不安を感じておりました。
しかし支援生やその他の方々と繋がり、対話を繰り返した結果、少しずつですがルーツへの思いも変化しつつあるように思います。
坪井基金に出会うまでは正直、厄介なものだとしか思えなかった自分のルーツや国籍ですが、今は肯定的に捉えられるかもしれないという予感があります。
その予感が確信に変わるかどうかは今後の私の行動次第だと思うので、坪井基金での出会いを大切にしつつ、自分にできることを考え、実行していきたいと思います。」

 

さぽうと21は、外国にルーツを持つ学生同士が交流し、自己を表現できる場であるために、これからも支援を続けてまいります。

 

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