新着情報

【「一人も取り残さない」ために】 ~「拠点型+オンライン型+アウトリーチ型」学習支援を組み合わせて~

2022年03月11日(金) 報告

さぽうと21は、現在、(公財)日本国際交流センター(JCIE)「外国ルーツ青少年未来創造事業」の助成をいただき、「一人も取り残さない」ための包括的学習支援事業-拠点型、オンライン型、アウトリーチ型学習支援を組み合わせて-」を実施しています。

 

2020年度から2022年度までの3か年にわたって行われるこの事業に応募を決めたのは、文字通り、「一人も取り残さない」を学習支援事業の目標として改めて掲げ、事業を進めていきたいと考えたからです。
 
ここ数年、目黒、錦糸町の教室での学習支援、日本語支援の活動は大勢のボランティアの方々に支えられて順調に展開しています。
 
しかし、その一方で、「勉強したい」というお声がさぽうと21まで届いても、学習希望の方が遠方にお住まいだったり、学習時間の調整ができなかったりで、学習機会の提供ができないまま、ただ時間だけが過ぎてしまったということも何度かありました。
 
どこかお近くの教室につなぎたいとも思うのですが、そもそもそのような教室が存在しなかったり、やっとみつけた教室に十分な数の支援者がいなかったりで、講じる手立てが何もみつけられないままに、結果的に支援見送り・・・団体としてもいつまでも悔いの残る、苦い経験です。
 
そうした長年の課題への解決策として実施に踏み切ったのが、学習希望者のもとに、その近くにお住まいのボランティアの方が出向いていく「アウトリーチ型」の学習支援と、「オンライン型」の学習支援です。
 
それらに、従来の対面を基本とする「拠点型」の学習支援も加えた3つのタイプの学習支援を、学習希望者のニーズや状況に応じて柔軟に組み合わせて学習支援を展開させることで、一人も取り残すことのない、盤石な学習支援の体制となることを期待しています。
 
コロナ禍ではありますが、昨年から、学習を強く希望する千葉市在住の中高生4名のもとに、同じく千葉市在住の大学生の皆さんが、毎週土曜日、学習支援に出向いてくださっています。
 
・武内遼さん(大学生ボランティア)
「学習者にとって自分の居場所になるような温かい教室にできるよう活動に取り組んでいます。今後も学習者一人一人と関わる時間を大切にし、共に学び共に成長していけるよう精一杯頑張ります。」
 
また、2020年7月、その必要性と緊急性が高いと判断した市川市行徳では、ムスリムの小中高生を対象に、新しい拠点(教室)をスタートさせました。
 
・山本佳奈さん(行徳教室コーディネーター/Facebookより)
「明確な正解がなく、日々迷い続ける七転び八起きの毎日ですが、今後も学習者たちの成長に寄り添い、彼らと「一緒にいる」ということに全力で向き合いたいと考えています。」
これからの事業展開をぜひ温かくお見守りください!
 

pagetop