どこで学べる?
1月22日、文化庁委託事業の「人材育成」の取り組みの一環として行われている「日本語教室ボランティアのためのブラッシュアップ講座」第7回が行われました。
第7回は、当初の予定を若干変更して、「お悩み事、さてどう解決する?~WEB教材・教室運営~」にて実施、次回の第8回は「お悩み事、さてどう解決する?~教材・教え方~」にて実施の予定です。
今回の「お悩み事」の中で、ボランティアがいかにスキルアップを図っているか、ということについてお話が出ました。以下で個人のまとめを記しておきたいと思います。
●スキルアップの手段として考えられるもの
1 団体内の活動前後の話し合い
2 団体主催の勉強会(ボランティア間で、経験者が経験の少ない方々に指導等)
3 団体主催の研修(今回のブラッシュアップ講座もその一つです・・・)
4 活動先の区市町村、都道府県等行政主催の研修
5 あちこちで行われる研修への自主的な参加
●現状
1は、団体次第。実施している団体も多いようですが、単なる「お知らせ」「情報共有」の時間となっている場合も多いようです。
2、3も団体次第。ただし、会費の捻出をどうするか、どんな内容にするか、参加を義務付けるかどうか、が要相談のポイント。
4は、いかに自治体に日本語教室の意義を理解していただき、交渉を粘り強く続けるか、がポイント。(どうしたら、自治体は「やってもいいかな」と思えるかを考えることが大切かと、個人的には思います。)
5は、いかに情報を収集するかが大切ですね。(さぽうと21では、以前は細かに研修案内などをしていた時もありますが、情報量が多すぎると、大切な情報が埋もれてしまうことも多く、今は、チラシを掲示板にはるだけにしています。)
●スキルアップ研修等への参加は義務か否か
この点は、一緒に活動する方々の中で、話をしていかなければならない点だと思います。
個人的には、以下のように考えています。平成28年度の文化庁日本語教育大会でも以下をベースに報告をさせていただきました。
①活動そのものがスキルアップの場でもある(OJT的にとらえていいと思います)→参加者同士のコミュニケーションをよくすること、ニーズがあがってきた時に掬い上げられるシステムを作ることが大事だと考えています。
②地域日本語教室の果たす役割は、日本語を「教えること」というより、「日本語の学習を支援する」ことにあり、さらには「外国人住民の日本での生活を応援する」という捉え方をすべき→ただ、そうは言っても、「日本語能力試験に合格したい」とか、「文法を教えてほしい」という希望も当然のように生じます。→今いる人員の中で、「できること」「できないこと」「した方がいいこと」「しない方がいいこと」を考えていく必要があるかと思います。
③ボランティアの方々のそれぞれの「本領」が発揮できるように教室をつくっていく→初めに「こういう教室」があるからこの枠から外れてはいけないと考えるのではなく、そこに集まった人々の中で、より心地良く活動できる場をつくっていくという柔軟な考え方をしていかないと、せっかく活動に興味をもって集まった方々の「チャームポイント」が見えなくなってしまいかねません。「話し相手がとても上手な方」、「政治問題などでもしっかり意見が言える方」、「企業側の視点で面接の練習に付き合える方」、「子どもの心を引き付けられる方」などなど、貴重な人材がどうしたら活かされるかを考えたいものです。そこには、外国人住民の方々も含まれて当たり前かと思います。
●スキルアップするための研修情報
思いつくものを以下にまとめておきます。随時情報更新していきます。「メーリングリスト」に登録できるようであれば、それも便利かと思います。
【広域】
【東京都】
■ボラ市民ウェブ(東京ボランティア・市民活動センター) ボランティア・市民活動デイリー情報
【神奈川県】
※とりあえず、今日はこのへんで・・・。