「美しい」・・・ビルマの手仕事のすばらしさ
先週土曜日の学習支援室開催日、N2対策クラスの授業をしている私の所に、
高校2年生C君のお母様であり、ご自身も日本語を勉強中のミャンマー出身のLさんが、遠慮がちに近づいていらして、
「これ、どうぞ。今、母が日本に来ています。母が作りました。どうぞ。」と、袋を一つ私に差し出されました。
基本的には、私たちは皆さんから何かものをいただく、ということはお断りしていますが、
Lさんの様子からお返しすることも失礼な感じでしたので、
「お借りしておきます。ありがとうございます。」と申し上げて、その袋を受け取りました。
せっかくなので、いただいた包みをその場で開けてみました。
以前、やはりさぽうと21に勉強にいらしていたミャンマーの方にも見せていただいたことのある、素晴らしいレースの編み物でした。
三角の黒のショール。
勉強中の学生も、「すご~い」を連発するほど、見事な「作品」です。
それにしても、手編みだなんて信じられません。
ネットで調べてみると、一般には「タティングレース」と呼ばれるようです。
http://www.youtube.com/watch?v=as2gXQ-RYeQ
クラスにいた女性陣に「皆さんもこんなきれいなの、できるの?」と聞いたところ、
「学生のころに一つのモチーフぐらいだけ、作ったことがあるけど、こんなの、できません」
・・・やはり時間をかけて、しっかりした技術をもって、経験を重ねてできることなのかと、妙に納得。
すると、今度はHさんが、
「これはねえ、めんどくさいよ。本当にめんどくさい」
ん??? 評価しているのかしていないのか・・・微妙な表現・・・
言いたかったのは「手が込んでいますよ」とか「手間ひまかけて作ってますよ」でしょうかね。
こうした「作品」というのはやはり「プライスレス」・・・何かモノでお返しできるものではないですね。
気持ちでお返ししていけるようにありたいです。
ショールをご覧になりたい方は、いつでも学習支援室にいらしてください。
実物は写真の何十倍も素敵です。
「きれい」でも「すごい」でも言葉が足りません。
「美しい」・・・を繰り返しながら、見るたびにため息・・・。