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夏期研修会を開催しました!

2025年09月08日(月) 報告

8月31日(日)、今年も全国から支援生が集う「夏期研修会」を開催しました。
 

午前の部では、『AIにできない仕事』をテーマに、通訳者の小寺裕子さん(さぽうと21評議員)と、ジャーナリストの三好範英さん(さぽうと21理事)の2名にゲストスピーカーとしてお話しいただきました。「AI時代において変わること・変わらないこと」や「自分らしいキャリアの築き方」などについて、職業人として長く活躍されている先輩方から、貴重なお話を伺うことができました。
 

参加した支援生からは、以下のような感想が寄せられました。
「AIを活用することで、事務的な作業を効率化できる一方、人と人とのやり取りから生まれる価値は決してAIでは代替できないという点が強く印象に残りました」
「AIが一般的になりつつあることは聞いていても、実際に仕事の現場で使われる方法や、AIに対する考え方を知る機会は少ないので、とても貴重な学びとなりました。これからの就職活動などにおいても、参考にしていきたいです」
 

午後の部では、参加型ワークショップ『誰もが住み続けたい地域にするために、私たちにできること~日常生活の経験から~』を実施しました。NHKエグゼクティブ アナウンサーの野村正育氏の進行により、日常生活で感じる社会の課題について、支援生が5グループに分かれて短いラジオ・TV番組を企画しました。短時間でメッセージを効果的に伝えるポイントを学び、主体的に社会課題に向き合う貴重な実践を行いました。
 

特別ゲストとしてパシフィックフィルハーモニア東京のバイオリン奏者剣持由紀子様よりエルガー「愛の挨拶」など名曲3曲を演奏いただきました。音楽家として進路を決意した時期などについてもお話しがありました。同じく特別ゲストとして1978年にベトナムを脱出し、日本に上陸した旭南成華さんと1983年にボートピープルとして来日した海野偉文ご夫妻から、これまでの道のりをご紹介いただきました。支援生と同世代のご夫妻のお嬢様も研修に加わり交流を深めることとなりました。
 

本研修会の開催にあたり、ご協力いただいたゲストスピーカーの皆さま、ワークショップ進行にご協力いただいた方々、そして当日の運営に携わってくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
さぽうと21は今後も、外国にルーツを持つ若い世代が社会で活躍するための学びの場を提供し、支援を続けてまいります。

 

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