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開催報告:坪井一郎・仁子学生支援プログラム 20周年記念行事

2025年12月04日(木) 報告

外国にルーツを持つ私たちの声を聴いてください!日本の未来を私たちも担います
社会福祉法人さぽうと21坪井一郎・仁子学生支援プログラム 20周年記念行事「受けたバトン と つなぐバトン」を開催しました。
 

11月30日(日)、坪井一郎・仁子学生支援プログラム(坪井基金)の20周年を記念し、支援生報告会を開催しました。

 

本プログラムは、東洋熱工業株式会社の創業者・坪井一郎様・仁子様のご遺志により、主に理系の分野で将来有望な学生を支援するために2005年に設立されました。ご夫妻のご遺贈である同社の株式配当金をもとに運営し、これまで100名以上の外国にルーツをもつ学生が本プログラムの支援を受けた後、社会へと羽ばたいてきました。

 
当日の会場となった「星のキッチン」(東京都港区)には、東洋熱工業株式会社より谷口昌伸社長(当法人理事)、垣平通世特別顧問(当法人監事)をはじめ、役員の方々にご来場いただきました。また、当法人の会員・マンスリーサポーター・ボランティア等の支援者をはじめ、日頃よりお世話になっている関係者・団体の皆さまなど、全体で約100名の方々にご参加いただく盛況となりました。
 

 
会の冒頭では、ボランティアの織田慶子さんの進行のもと、業務執行理事の柳瀬房子より当会の活動についてのご案内、また、参加者とともに「紅葉(もみじ)」の合唱を行い、会場に温かな雰囲気が広がりました。改めて、理事長の蘭信三から皆さまへのご挨拶とともに、本基金を長年支援してくださっている東洋熱工業株式会社、および当法人の活動に長くお力添えをいただいている反町慶治郎様・加代様への感謝状の贈呈を行いました。
 

理事長 蘭信三

 

東洋熱工業株式会社 谷口昌伸社長(写真左から二番目)、垣平通世特別顧問(写真右から三番目)

 

前半のプログラムでは、支援生がこれまで取り組んできた研究内容や自身の歩み、そして将来への思いについて、自身の言葉で丁寧に語りました。「健康的高齢化」や「ケミカル・リサイクル」等、一人ひとりが日々取り組んでいる研究紹介をはじめ、外国にルーツを持つ者として感じてきた葛藤、将来社会に対してどのように働きかけていきたいかを率直に話し、会場には深い共感と感動が広がりました。
発表後の質疑応答も大変活発に行われ、専門分野や世代を超えた交流の時間となりました。
 


 
当日の発表者の1人である、グエンコンフィさんのメッセージを紹介しています。
コチラからご覧ください。
 
後半は立食形式の交流会を行いました。美味しい料理を囲みながら、世代も背景も異なる参加者同士が和やかに語り合い、支援生にとっても大きな励ましとなるひとときとなりました。また、当日は支援生や卒業生が執筆したエッセイ集も配布され、「読み応えがあった」「若い世代の方々の視点がよく伝わった」と大変好評をいただきました。支援生や卒業生の思いが、来場者の皆さまに確かに届いた様子でした。

 


 
参加者からは、「支援生のみなさんがとてもよく準備されていて、内容が伝わりやすかったです。素晴らしい発表でした」、「厳しい状況の中でも研究を続けて成果を出している姿にとても感動しました」、「日本語の壁を感じさせない発表でしたが、見えないところでの努力は計り知れません。貴重なお話を聞けて感謝しています」、「エッセイ集は予期せぬプレゼントでした。読み応えがあり、支援生の歩みをより深く知るこ
 
20周年という節目の年に、多くの方々と支援生の成長を共有できましたこと、心より御礼申し上げます。さぽうと21はこれからも、外国にルーツを持つ若者がつながり、安心して自己を表現できる場をつくり続けてまいります。
 
<エッセイ集について>
今回作成したエッセイ集について、HP上にまだ公開できてい居ませんので、、ご希望の方には郵送にてお送りします。
送付をご希望の方は、さぽうと21事務局までお電話またはメールにて、「お名前・ご住所・希望部数」をお知らせください。
 

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