学習発表会 : 「共生社会の実現に向けて、その現状と課題」
2010年10月16日(土) イベント
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2010年10月16日、国連大学エリザベスホールにおいて、「共生社会の実現に向けて、その現状と課題」と題し、さぽうと21の学習支援室の学習発表会が行われました。
会の実施にあたりましては、共催団体である国連難民高等弁務官駐日事務所(UNHCR)の方々にもご協力をいただきました。厚く御礼申し上げます。
私どもの団体は、「困っているときはお互いさま」をモットーに、縁あって日本で生活している外国出身者の定住と自立の支援を行っております。
その事業の一つに学習支援室の運営がございます。当日は、その学習支援室で勉強中の方の中から5名の方が、オリジナリティあふれる発表を行ってくださいました。
また、学習支援室で学ぶ受講生と講師ボランティア有志による合唱の後、学習支援室に関わる4名の方々が様々なお立場からパネルディスカッションにおいて、貴重なメッセージを発信してくださいました。
当日の様子については「活動アルバム」をご覧ください。
報告集はこちらから。
第1部 学習発表 : 『さぽうと21での私の学び』
発表者 : さぽうと21で勉強中の皆さん
◆ パソコン勉強中のメヴェさん
日本語と英語で更新を重ねているご自身のブログを紹介。
ブログでは、ビルマ(ミャンマー)料理を写真入で紹介している。
パソコンの勉強が、彼女に「自己表現 ・ 自己発信」のチャンスを与えた。
◆ 漢字勉強中のトンさん
奥様、お子さんお2人と共に4人で通学している。父親の立場から、ビルマ語で子供たち2人に宛てて手紙を読み上げた。
「君たちには、平和なこの国で、しっかりと学問を身につけて、日本と母国のために役に立つ人間に育ってほしい」
◆ 日本語勉強中のカラヤさん
日本語を勉強したことで、今は、日本語の手芸の本が読める、安価な通信講座で手芸の勉強ができる。
カラヤさんの手芸の世界はどんどん広がった。披露された素晴らしい作品の数々に会場中が目を奪われた。
◆ 英語を勉強中のT ・ Kさん
4年前、夜間高校入学の時にほぼゼロの状態から学び始めた英語でのスピーチ。
「日本では自分がやろうと思えば、何でもやれる」と語り、恵まれない子供たちのために
ネパールで英語の学校を作ったことを、こともなげに伝えていた。
◆ 日本語勉強中のモーさん
「私たちは1人ひとりがみんな別々の花。さぽうと21の学習支援室には、いろいろな花が咲いている。
花を育てているのはボランティアの先生たち。
きれいな花を咲かせるには、心が必要」とボランティアの皆さんへの感謝を伝えていた。
発表の内容については「ボランティア ・ 学習者 紹介」から。
◆ 司会 : ジャパさん
現在、学習支援室で日本語を勉強中。落ち着いた司会ぶりで実力を発揮した。
歌の発表 : 『一緒に歌おう!日本語で』
月に1回男性デュオBIGBELLの指導のもと、合唱を練習中。
受講生・ボランティア講師の混合チームがその成果を初披露!
皆さん「難しい!」と言いながら、とても楽しそう。
日々の忙しさから解放される癒しの時間になっているようです。
「夜空ノムコウ」と「翼をください」の合唱が披露されました。
第2部 パネルディスカッション : 『学習支援室をめぐって』
パネリスト : さぽうと21学習支援室受講生 & ボランティア講師
◆ 原 克利さん
普段はITシステムの設計を行うシステムエンジニア。
2009年5月より、学習支援室のボランティア活動に参加。主に小中学生の学習支援にあたる。
◆ 越路 美唯さん
1990年にベトナムより来日。当時小学校6年生で学習支援室に通学していた。
2009年12月からはさぽうと21ボランティアとして活動に参加。
◆ Kitamura Cecilia Miranda(セシリアさん)
1990年フィリピンより来日。
2人のお子さんが社会人となったのを機に、以前から希望していた日本語の学習を始める。
◆ Ma Lia Mang Cing Khai (チンカイさん)
1992年にミャンマーより来日。
2007年、都立職業訓練校入学準備のために学習支援室通学を開始。
◆ 司会 : 矢崎 理恵(さぽうと21学習支援室コーディネーター)
イベントの詳細
日時 | 2010年 10月 16日 (日) 午後1時30分 - 午後4時 |
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会場 | 国連大学 エリザベス ・ ローズ国際会議場(東京都渋谷区神宮前) |
料 金 |
無料 |
主 催 |
社会福祉法人 さぽうと21 |
共 催 |
UNHCR (国連難民高等弁務官事務所) |
協 力 |
認定NPO法人難民を助ける会 |
助 成 |
平成22年度 日本郵便年賀寄附金助成 |