新着情報

パソコン教室が始まりました

2007年06月30日(土) お知らせ

現在の教室の様子は「学習支援室」をご覧ください。

 

 一人ひとりの希望に合わせた勉強ができるパソコン教室を

パソコン教室さぽうと21では、その前身となった「難民を助ける会」の時代の1988年からコンピューター教室を実施していました。

この教室では、ベトナム出身の在日難民青少年を中心にのべ300名の在日外国人たちがパソコン操作を習得して就職への道を歩んで行きました。

当時と比べて現在では、学校に提出するレポート作成や就職活動の情報収集などパソコンを使う機会が増え、パソコンが使えないことがますます大きなハンディ となる時代となりました。

しかし、さぽうと21が支援する在日外国人のなかには経済的理由などから個人でパソコンを所有することが難しく、 また日本語能力という壁があるために一般のパソコン教室になかなか通えないという状況があります。

さぽうと21のパソコン教室は、パソコン技術の習得を通して在日外国人たちの学習、就職活動、 社会的自立を支援することが目的です。

パソコン習熟度、到達目標そして語学力も異なる方たちに対応するために、 生徒一人対先生一人を基本にマンツーマンで指導を行っています。

 

 パソコン教室便り ~漢字変換できない言葉?!~ 

通学生の皆さんは、パソコンの知識がほとんどゼロからのスタートです。

授業はまずは「これはマウスです」 「ここはデスクトップです」という説明からスタートします。

日本人の初心者の方にとっても、新しく耳にするパソコン用語は悩みの種でしょうが、日本語力が十分とは言いがたい受講生の皆さん にとっては、新しい言葉を聞き取ることも、とても大変です。

しかし、それ以上に「先生!」と声がかかるのは、 入力したい言葉の漢字変換ができない場合です。

日ごろの生活の中ではほとんど問題にならない「小さな発音のミス」 「あいまいに覚えてしまった言葉」がパソコン入力では致命傷です。

漢字変換して「7月」と出したいだけなのに、「しちがっつ」と 入力してしまっているために何回やっても「7月」は出てきてくれません。

パソコン教室は、パソコンの技術だけでなく、日本語の説明を正しく聞き取る日本語力や、正しく語彙を覚えることの重要性を学ぶことのできる機会にもなっているようです。

(文:学習支援室コーディネーター)

pagetop