「気が合う」
皆さんに支えていただいている土曜日の学習支援室ですが、訪ねる機会のない方も多いと思います。今日は、ミャンマー出身のNさんからうかがったお話をご紹介したいと思います。
(以下は、2018年の冬に実施したインタビューをもとにしています。)
お子さんが生まれてから、ずっと勉強に来ていますね。今、おうちは遠いですよね。
はい、私、東京から今の場所に引っ越すことになりました。2017年の3月。でも、子どもは今、4年生で、私は教えることはできないです。それで、がんばって、土曜日に来るようにしています。
近くにボランティアグループあるって友達が言ってたけど、私、一回でも行ったことないです。さぽうと21は自分も慣れているし、気が合うから・・・子どもも東京に来たいみたいで、両方合わせて、続けた方がいいかなあと思って、私、がんばって来ています。
「気が合う」っていうのは、どういう感じですか。
慣れてる感じ。新しい場所に移ると、また自分のこと初めから教えるとか、人が聞いても自分のこと、理解できないことも多いです。ここ(さぽうと21)は難民グループで、自分も難民申請から始まっているから、好きになっている感じです。
そういえば、運転免許の勉強をしていたこともありましたよね。
どこに行っても、何か手続きしても、「免許ある?」「免許ある?」って。その頃、1年のビザあったけど。それで、ビザより免許の方が必要かなって思って、日本語も全然わからないうちに免許の学校に行っちゃいました。それで、さぽうと21で免許の勉強も助けてもらって、自動車学校の安心コースに入ってたんですけど、3カ月で免許とりました。今、永住権をもっていますから安心ですけど、でも、どこに行っても免許証が必要で・・・。私、必要なものをとりたいです。
まだまだとりたいもの、やりたいこと、ありますか。
はい、あります。まず(日本語能力試験の)N2合格したいです。でも、勉強は足りない。自分も分かるけど、最近体調も良くないし、時間もあまりないし、子どもの世話もやるし、自分もアルバイトやってるし、でも、その中でも、がんばって毎週土曜日に来て、ひとつ言葉覚えるぐらいでもいい。N2のために、目指してやってます。
それが終わったら、私、旅行の資格、とりたいです。まだいっぱいやりたいこと、あります。
どうして「続けよう」「がんばろう」って思えるんですか?
どこに住んでもやらないといけないことが多くて。日本はやればやっただけ効果が出る。だから年とか時間とか関係なくて、やりたい気持ちあれば、何でもできるよって、周りの人にもボランティアの方にも言われて。それ、聞いたから、年、関係なくてやりたいです。
今、困ってることってありますか?
私、外国人だから困ることは多いけど、私が最初から「私は外国人ですから、日本語ちょっと間違えちゃうこと多いですけど、お願いします。正しい日本語に直してください、お願いします」って、最初にお願いしたら、困ること、ないと思いました。向こうが理解してくれるから、スムーズに行きます。でも、私は困っています。まだまだ足りないです。漢字ももっとやりたいです。これからもよろしくお願します。