さぽうと21ってどんな場所?

 ~学びの場を紡ぐわたしたちの声~

 さぽうと21の活動の始まりは、1979年に設立された「インドシナ難民を助ける会」にあります。私たちの団体は、その時からずっと、難民をはじめとする定住外国人の方々に「学びの場」を提供し、その活動を細く長く続けてきました。学習支援のありようは、時代の変化やニーズに合わせて少しずつ形を変えています。しかし、「困ったときはおたがいさま」という団体精神に、変わりはありません。そして、さぽうと21の「学びの場」は、長い年月を経てなお、色あせることなく、関わる人々の喜怒哀楽を包み込み、彩り豊かに、力強く存在し続けています。

 ときには「きらきらした玉手箱のような場」(活動見学者の感想から)、ときには「わたしの実家」(元学習者とのやりとりから)、と表現される「さぽうと21学習支援室」。ここはどうしていつもこんなに明るくて元気、前向きな場であり続けているのだろうかと問うてみれば、次々に思い浮かぶのは、この場に集う、多様な「人」たちの笑顔です。多様な「人」が出会い、共に語り、共に学び、共に活動を続ける中で、さらに多様な「学びの場」が紡がれていることを日々実感します。

 本サイトでは、これらのさぽうと21に関わる方々にフォーカスし、様々な「人」の声を発信していきます。縁あって日本に暮らすこととなった外国ルーツの方々の想い、抱える困難や克服に至るまでの体験、将来の夢や希望など、大いに語っていただきます。また、ボランティアとして関わる方々がこの活動を始めたきっかけ、そこで経験したこと、抱いた想いなど、率直にお話いただきます。

 「あなたにとって、さぽうと21ってどんな場所?」という問いへの、お一人お一人の答えをご紹介し、「さぽうと21」という「学びの場」と、そこに集う魅力あふれる「人」について、より多くの方に知っていただきたい、そんな思いを込めてこのサイトをつくりました。

 本サイトは、公益財団法人日本国際交流センター (JCIE:Japan Center For International Exchange) が実施する 「外国ルーツ青少年未来創造事業-外国にルーツをもつ子供・若者の社会的包摂のための社会基盤作り」の助成をもとに制作しています。当該事業は、休眠預金等を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する制度に基づいて行われています。

 さぽうと21では、『「一人も取り残さない」ための包括的学習支援展開事業-拠点型・アウトリーチ型・オンライン型学習支援を組み合わせて』 をテーマとして、2020年度より3年に亘る事業を行っています。

教育から取り残された子どもたちに学習の機会を提供するため、拠点型の教室を運営するとともに、それでも対応できない地域に住む小中高生のためにオンライン型、アウトリーチ型の学習支援を根付かせていきたいと考えています。拠点型・オンライン型・アウトリーチ型を組み合わせた学習支援、さらに子どもだけでなく親からの相談にも対応するなど、包括的学習支援を展開しています。