「pp奨学金」について
設立趣旨

近年、奨学金の問題が深刻化していることはご承知のことと存じます。1970年代から続く学費の値上げや90年代後半以降の非正規雇用者の激増などを背景に、現在、日本の大学に通う学生の約半数が奨学金を利用しており、その約3分の1が「日本学生支援機構」(以下、「機構」)の公的な奨学金の利用者です。しかしこうした奨学金のほとんどは「貸与型」、つまり借金です。

「機構」の奨学金事業は、2004年に日本育英会から引き継がれたものですが、近年、その返済に苦しむ延納者、滞納者の窮状を伝える報道を目にすることが多くなりました。

「pp奨学金(パチンコ・パチスロ奨学金/以下、「pp奨学金」)」は、微力ながらもこうした重要な課題の克服に寄与すべく、パチンコ・パチスロ業界有志が、社会福祉法人さぽうと21とともにいち早く設立した返済を求めない独自の学生支援プログラムです。

日本の未来を担うのは勉学への意欲あふれる若者たちです。パチンコ・パチスロ業界一丸となってこの奨学金を拡大・発展させていきたいと考えています。「pp奨学金」に対する皆様のご理解、ご協力を心よりお願い申し上げます。

pp奨学金とは

「pp奨学金(パチンコ・パチスロ奨学金/以下、「pp奨学金」)」は、パチンコ・パチスロ業界有志が、社会福祉法人さぽうと21とともに設立した、返済を求めない独自の学生支援プログラムです。

パチンコ・パチスロ(以下PP)店のお客様には、余ったパチンコ玉やコインをPP各店に設置の「募玉募金箱」に直接ご寄付いただきます。PP各社は、原則パチンコ玉を1玉4円、コインを1枚20円換算で集計して社会福祉法人さぽうと21にご寄付いただきます。このご芳志がさぽうと21を通じて、日本国内の学校に通う、経済的な理由で就学が困難な18歳以上の学生に供与されます。お客様の善意は100%奨学金として使わせていただく――これは「pp奨学金」の揺るぎない信念です。

なお、「pp奨学金」の運営活動費には、PP協力社によるメンバー組織を作り、その年会費等を当てています。

※PP各社からのご寄付については、社会福祉法人さぽうと21の税制上の優遇措置が受けられます。

ごあいさつ

「善意の募玉」を意欲ある苦学生の支援に。

深谷友尋

社会福祉法人さぽうと21理事
pp奨学金委員会委員長

おかげさまで遊技産業は、約70年を迎えようとしています。名実ともに国民的娯楽の殿堂として、多くのファンに支えられ成長を遂げてまいりました。

その間、地域に密着した防犯活動や社会貢献活動を行う一方で、社会との共存を目指す活動として、地球温暖化の取り組みにも取り組み、環境自主行動計画を打ち出すなど、力を尽くしてまいりました。

また、阪神淡路や東日本での大震災をはじめ、各地での災害発生時には大勢のボランティアを派遣して支援活動を行い、植林活動で「共生の森」を創り、ホール内では「エコ化」(エコホール)の取り組みやAEDの全店舗への設置など、社会と共に歩む奉仕活動に取組んでおります。

他方、昨今、日本では就学問題が大きな社会課題となっております。経済的な理由で進学を諦めたり、成績優秀にもかかわらず家庭の困窮から進学できない学生の皆さんが文字通り苦学しているのです。

こうした学生に少しでも手を差し伸べることが出来ればと考え、私たちはお客様の善意を結集し、「パチンコ・パチスロ奨学金」を起ち上げました。

これまでも、さまざまな視点から個々のホールでは奨学制度に取り組んで来ているものの、全国規模でお客様の善意からの支援を頂き、ホールが仲介役になってきちんと管理・報告し、苦学生を支援する給付型のプログラムです。

そこで、永年に亘りキメ細かく支援制度を設け、既に3,000人を超える学生の進学・就学を支援する実績を持つ、社会福祉法人さぽうと21とともに、日本国内で成績優秀ではあるが経済的に困っている学生へパチンコ・パチスロのお客様の善意を取次ぎ、支援プログラムをファンの皆様と共に拡充してゆくことができれば幸甚に存じます。

お楽しみいただいた一部から「善意の募玉」を将来の社会を担う若者へのご支援にもお心遣い賜りますよう、是非ともお願い申し上げます。

さぽうと21の35年間にわたる経験を生かして。

吹浦忠正

社会福祉法人さぽうと21理事長
pp奨学金委員

社会福祉法人さぽうと21では創立25周年記念事業として、「pp奨学金(パチンコ・パチスロ奨学金)」を起ち上げました。私どもは現在の認定NPO法人難民を助ける会の国内事業を引き継いで創立した団体ですので、実際には35年間にわたり、累計3千人を超す人たちの進学・就学を支援してきたことになります。ただ、この人たちのほとんどが、難民、避難民、中国残留孤児、日系南米出身者、脱北者など、縁あって日本で生活している人たちなのです。

2016年10月、『医師になったベトナム難民少女』(中央公論社)とTVドラマにまでなったトラン・ゴク・ランさんが訪ねてこられました。小船で香港に辿り着いたときは13歳でした。今では、関西で小児科クリニックの院長をしています。世界的なピアニストだった中村紘子さんの「偲ぶ会」に、「本日休診」と掲示して上京したのです。中村さんは私どものチャリティ・コンサート(その多くに皇后陛下がご来臨)に何度もご出演下さり、ランさんたちをご自宅にお招き下さるなどしてご支援くださいました。ランさんの強い希望で医学部に合格した時、「私学の医大にゆく難民を支援する? 日本人でも困っている人が大勢いるのに」との疑問が寄せられましたが、私たちは支援し、大学も協力してくれました。結果は、地域をはじめ全国から、億の単位に達する募金が寄せられ、逆に何人もの難民がランさんのおかげで進学することが出来たのです。

レ・バン・トゥくんもその一人です。ベトナムからシンガポールにたどり着き、日本に受け入れられ、私どもの奨学金で農工大工学部で学び、その後、富士通で活躍、近年、IT関係の会社を起業して、今では私たちをしっかり支援してくれています。

しかし、私の頭の中には、「日本人でも困っている人が大勢⋯」の一言がずっと残っていました。今回、パチンコ・パチスロ業界の方たちのアイディアで、お客様の善意をPPホールが取次ぎ、協賛するという画期的な学生支援プログラムができました。私どもでは一人でも多くの意欲的に学業に励もうとする学生を、単に奨学金を振り込むだけではなく、これまでの経験を生かしてキメ細かく支援してまいりたいと考えております。

PPで快勝した日、あなたの善意をほんの少し(pp=ピアニッシモ)で結構ですので、この奨学金へと募金箱にお寄せ下さい。報告はしっかりさせていただきます。

pp奨学金委員会

pp奨学金委員会のメンバーと2017年度給付生

委員長 深谷友尋 フシミコーポレーション株式会社 代表取締役/日遊協前会長
副委員長 阿部恭久 サンキョー株式会社 代表取締役/全日遊連理事長/都遊協理事長
小島 豊 株式会社ミリオンインターナショナル 代表取締役社長/都遊協副理事長
韓  裕 株式会社マルハン 代表取締役社長/日遊協副会長
委員 吹浦忠正 社会福祉法人さぽうと21 理事長/特定非営利活動法人ユーラシア21研究所 理事長
白石良二 株式会社千歳観光 代表取締役社長/神遊協理事/都遊協監事
会計 柳瀬房子 認定NPO法人 難民を助ける会 会長
監査 日野洋一 ファースト・パシフィック・キャピタル有限会社 代表取締役/日遊協理事
高橋敬子 社会福祉法人さぽうと21 事務局長
顧問 篠原弘志 元警察庁中部管区警察局長
委員長 深谷友尋
フシミコーポレーション株式会社 代表取締役/日遊協前会長
副委員長 阿部恭久
サンキョー株式会社 代表取締役/全日遊連理事長/都遊協理事長
小島 豊
株式会社ミリオンインターナショナル 代表取締役社長/都遊協副理事長
韓  裕
株式会社マルハン 代表取締役社長/日遊協副会長
委員 吹浦忠正
社会福祉法人さぽうと21 理事長/特定非営利活動法人ユーラシア21研究所 理事長
白石良二
株式会社千歳観光 代表取締役社長/神遊協理事/都遊協監事
会計 柳瀬房子
認定NPO法人 難民を助ける会 会長
監査 日野洋一
ファースト・パシフィック・キャピタル有限会社 代表取締役/日遊協理事
高橋敬子
社会福祉法人さぽうと21 事務局長
顧問 篠原弘志
元警察庁中部管区警察局長
pp奨学金メンバー
給付生のご紹介

2017年度は、試験的にパイロット給付生8名を選考しました。

F さん/武蔵野音楽大学大学院1年
K さん/東京大学法学部4年
N.M さん/城西大学薬学部4年
N.N さん/東海大学理学部1年
N.Y さん/立教大学大学院4年
S さん/筑波大学大学院2年
T さん/慶應義塾大学経済学部3年
Y さん/東京大学農学部4年
(アルファベット順)