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当り前が当り前ではないということ

2016年09月03日(土)

夏休みの終わりの日、「作文がまだ終わっていない」という中学生のIちゃん。

 

「でも、色々大変なことがあって、夏休み前に学校の先生が言ってた作文のタイトル、忘れました。だから、自分がみんなに伝えたいことを作文に書きます」とのこと。

 

こんな書き出しです。

「教室にいる時、爆弾の音を聞くということを、あなたは想像できますか。逃げるため、家族とも離れ離れになり、走り続けるということを、あなたは想像できますか。」

 

そして、作文は、こんな風に終わります。

「私が一番伝えたいことは、日本で当り前のことは、他の国では当り前ではないということです。今の人生や、今おかれた状況は、いつまでも続くわけではないことを、意識して生きていくべきだと思います。いい事があっても、悪い事があっても、心の準備をして受け止めることができるからです。」

 

作文のタイトルは「当り前が当り前ではないということ」。

 

先日、夏休みの集中学習支援教室を見学に来てくださった、難民をよく知るある方が、何度も繰り返していらっしゃいました。

「みんな、幸せになってほしい。 日本に来た彼ら彼女らに、本当に幸せになってほしい」

 

その言葉を思い出しました。

 

 

 

 

 

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